注文住宅・リフォームの設計・施工
-無垢といえば心地よい手触りと安らぐ香り。
今回は無垢の良さを最大限に引き出すための、
大工のヒトテマを紹介したいとおもいます。
天然乾燥の無垢材
皆さんは天然乾燥や人工乾燥という言葉を耳にしたことはありますか?
住宅に使用する無垢の木材は、しっかりと乾燥させたものしか使えません。
その中でも、天然乾燥のものと人工乾燥のものが存在します。
名前の通り天然乾燥は、屋内や屋外で太陽熱や風によって乾燥したもので、
人工乾燥は、室内で専用装置を用いて強制的に乾燥させる手段です。
小林住建のショールームや完成見学会の新築に入っていただくと
多くの方に「木の香りがすごい!」と言っていただけるのですが、
それは自然乾燥のおかげでもあるのです。
無垢の香り・・それは樹脂の精油成分が多く残っているもの程比例して香りは残ります。
人工乾燥で行う熱装置を使用した強制乾燥は、木の組織が死んでしまい油分を失います。
つまり香り・艶、吸湿能力もほどんと失ってしまうのです。
せっかく自然の無垢材を使うのに”本当の木のいい部分”を失った無垢材では
木の良さが半減してしまいます。
無垢の良さを生かすため自然乾燥にこだわり、
小林住建では天然乾燥のものを地域の製材屋さんから購入し、
そこからまた工場で自然乾燥させます。
そうすることで、反りや狂いをより防ぎフローリングの隙もかなり減少します。
又、芯持ちの柱の場合には背割りが入れられます。
背割りを入れて芯を抜く事で、曲りや反りを防ぎます。
また内部まで乾燥を促進する効果もあります。
一つ一つの職人の手間暇が、安心して暮らせる木の家に繋がっているのです。
素材感や木の香り、大工の手仕事が残った愛着の湧く家づくりを、
これからも大工職人と設計チームで続けていきたいです。