注文住宅・リフォームの設計・施工
冬晴れの空の下。
先日、西尾市にて上棟式が行われました。
今回の上棟式ではお施主様が以前住まれていた、
築80年の古民家を支えていた立派な梁が使われています。
三本の梁を玄関からクローク、リビング、和室へと掛けるため、
梁と梁を繋ぐ、「接ぎ手」の加工などを工場でさせていただきました。
(電動のこぎり・のみ・鉋で大きな梁を手刻みしていきます)
この継ぎ手は、台持ち継ぎ(だいもちつぎ)と呼ばれ、
古くから日本の建築にて活躍していました。
丸太の小屋梁などに用いられる手法で、
材の高さの異なる桁や梁、丸太梁などを継ぐのに適しています。
丸太が古いため外側を削るかという話も出ましたが、
梁に書かれている文字なども思い出の一つとして残そうということで、
そのまま活用させていただきました。
次々と上に運ばれていく丸太を大工さんが繋げていきます。
ヒノキの柱たちに囲まれより丸太梁が際立ち、
お施主様からも「立派な梁だねえ」という声をいただきました。
無事三本とも繋ぎ終えることができました。梁は完成してからも見える位置にきますので、
この梁がどんな風に新しい家に馴染んでいくのか楽しみです。
最後は上棟式にて、祝詞を読ませていただきました。
上棟式の時に奏上される祝詞は、建物を無事棟上げできた喜びと感謝を
『建物守護の神』と『技術の神』へ申し伝え、
工事完了までの安全無事を祈念するものだそうです。
お施主様と棟梁が建物の四隅の柱に、水、塩、米、酒をまいて建物を清め、
上棟式も無事終了。上棟式は建売が主流の時代なので最近では行う所も少なくなっていますが、
無事に工事が進み完成を願う大切な儀式なのです。
改めて、お施主様、水野棟梁はじめ大工さん方、1日お疲れ様でした
無事に工事が進んでいき完成が待ち遠しいですね♪