注文住宅・リフォームの設計・施工
「家の解体」と聞くとゴミもたくさんでるし全然エコではないよねー。
と聞こえてきそうですが、いえいえそうとも限りません。
今回は使えそうな柱や梁は取り除いて
小林住建ならではの「新築に使う古材再利用プロジェクト」です!
先人の思いを引き継ぐという意味でもありますが、
ビンテージな雰囲気にする思惑もあります。
その思いを形にする為に、先日古材の取り出し工事を行いました。
こういった古材の取り出しを行うたびに思うのですが、
金物や釘などが使われておらず、木の組合わせだけで組んであるだけなのに
重機を使っても苦労するほど頑固にくっついています。
改めて、職人さんの技術の高さと木組みの強度を 実感します。
家の中心をはしる、ながく太い「中桁」という部材
その全長は約7m越えです。大きすぎてトラックに
そのままじゃ乗り切らないということで、
大工化のこぎりでカットし持ち帰ります。
使っている材料は近くの森で植わっていた
「檜・杉・欅」を中心に組んであります。
100年経っても木の強度は変わらず、
新築の木と比べると木が乾燥されている分強度が
増していると考えています。
工房に持ち帰ってきた梁や桁たち。
一説によると日本の檜は200年まで強度がのびてその後、
1000年かけて徐々に強度が落ちていくと言われています。
近くの森で伐採された木を家をつくり、それを世代を超えて使いつづける。
これこそ本当の意味でエコロジーではないでしょうか。
お施主様・森・先人の方々に感謝を伝えて家づくりが始まっていきます。