金沢は伝統と現代が共存する街、近代の建築美術と古き良き街並みを一泊二日で散策してきました。
注文住宅・リフォームの設計・施工
伝統と現代が共存する街、石川県金沢市。
先日、金沢の建築物とグルメを巡る旅に出かけました。
ずっと行ってみたかった場所「石川県立図書館」
中心部分が円形の大きな吹き抜けとなっており、
1Fから4Fまで吹き抜けを囲う用に書物が並びます。
建物の色彩計画は加賀五彩という加賀友禅にみられる
金沢の伝統色がアクセントカラーに用いられているそう。(方角の旗の色等)
加賀五彩が用いられた方角の旗/石川県産の杉ルーバー
天井には12000本の木製ルーバーが放射状に張り巡らされています。
調べたとところ、天井や床には地元・石川県産の杉やヒバを使用しているみたいです。
地元の森林を使うことで土砂災害の防止や地元の森林や自然の活性化に繋がります。
地域の人が集まる空間で、地産地消のものづくりが進んでいることに関心しました。
さらに感動したのは、図書館を彩る個性豊かな椅子たち。
その数およそ500席で、空間に合わせて様々な椅子が設置されています。
窓際・吹き抜けに面した席、友達やカップルと二人で座れる席、籠って本に没頭できそうな席
様々なシチュエーションや場所に合うよう、椅子が選定されていると感じました。
参考サイトはこちら
この図書館では石川県の伝統工芸品がいたるところに設置されていました。
本を読むだけではなく、”本物を見る・感じる機会”として展示されているそう。
読書に没頭し、目が疲れたら工芸品を眺め、併設されてるカフェで一休み、、
丸一日楽しめる空間でした。
二日目は兼六園に行きました。
兼六園とは金沢にある「日本三名園」の一つと称される、
江戸時代の代表的な林泉廻遊式庭園です。
紅葉の時期と重なり、紅く染まる紅葉を見ることができました。
四季によって違う花や庭木が楽しめるそうなので
ぜひ次は春の桜や梅の花が咲いている時期に行ってみたいです。
ひがし茶屋街の景観/能登牛の炙り丼
そして兼六園から歩いて数分のひがし茶屋街に。
石畳の小路や歴史がありそうな茶屋の趣ある景色が広がります。
着物を着て散策しました。昼食時に食べた能登牛の炙り丼はとてもおいしかったです。
もうすぐ一年経ちますが、去年の正月に能登では地震がありました。
能登牛を食べることでその売り上げの一部が能登市に義援金として寄付されるみたいです。
一刻も被災された方々に元の生活が取り戻せるようお祈り申し上げます。
あるお土産屋で見つけた、階段下のアンティークな箪笥。
ひがし茶屋街では大工が手刻みでつくった証や職人の技が所々みられます。
今では大体の建築がプレカットでもちろん階段も簡単に組み立てられてしまいますが、
このような手刻みで造った階段には日本ならではの魅力があります。
時が経過しても日本らしさが伝わる、こういった建築がやはり好きだなと思いました。
またわくわくする建築を巡りに旅に出かけたいと思います。
横田