注文住宅・リフォームの設計・施工
前回の無垢の手刻み階段づくり 前編では、
ショールーム横の工房にて階段材料を加工していくところをお書きしました。
後編では、前編で加工した材料を使って現場にて階段がつくられていく姿を密着。
階段を現場で担当した大工さんから工程や工夫をお聞きいたしました。
コチラの杉板は階段の骨組みとなる部分。
勾配を図り、一段一段の高さが均等になるよう墨付け(線引き)します。
プレカットの場合、最初から削られたものが届き、組み立てるだけですが
手刻みの手づくり階段は材料の加工や線引きも小林住建の大工さんが行います。
形を整えた骨組みに、前編で紹介した踏板、蹴込み板をかぶせていきます。
丁寧に墨付け(線引き)し、その通りに削ることで隙間一つない階段が出来上がります。
踏板には滑り止めとなる溝が掘ってあります。
もちろんこれも大工さんの手仕事の一つ。
踏板は厚みも60㎜と十分にあるので、上るときも降りるときも安心♪
こちらは手すりの握る部分。
手すりを組み立てる際には、
二枚の板をT型に接続するときに、板厚と同じ溝を掘ってそこに差し込む
大入れ接ぎという接ぎ方を用います。
大入れ接ぎをするために接ぎ部分をでこぼこした形に削ることを、ホゾ加工といいます。
板と板同士を綺麗に繋げるためには欠かせない技術です。
こちらの加工も手刻みでおこないます。
ヒノキの明るい色味が素敵な無垢の階段が出来上がりました。
このお家の床も無垢のヒノキフローリングなので、階段がお家に馴染むのが楽しみです。
難しいと言われている階段づくりですが、私たちは昔からの大工技術を大切に
これからも手刻みのぬくもり感ある家づくりをしていきたいと思います。
コチラのお家の完成予定はゴールデンウィークです。
また完成見学会を開催する予定なので、ぜひ興味がある方はお越しください。🏠