注文住宅・リフォームの設計・施工
6月4、5日に完成見学会が開催される、古民家再生中のこちらのお家。
一階の半分以上を大きくリノベーションするので、
大工職人さんたちも、より腕が鳴ります。
元々お家にあったヒノキでつくられた側桁階段。
側桁階段とは、登り降りする際に足を乗せる段板(踏み板)とそれを両側から側桁で挟んで造る、昔から多く使われている階段です。
古民家ではよくみられる、蹴込み板の部分が斜めになっており
色味は黒で塗装されたわけではなく、囲炉裏の煙から自然とこの色に変化したそう。
一つ一つに歴史や職人さんの手仕事が感じ取れました。
ですが、こちらのお家も築90年となり、
老朽化の面からこの階段は新しくするこ運びとなりました。
同じ場所に階段を掛けるので、元あったものをモデルにし、
ヒノキの無垢材で側桁階段をつくらせていただくことになりました。
材料を加工し削るのももちろん大工職人の手刻みで行います。
まず、側桁に段板(踏板)をはめ込むためにはまずは側桁を削る必要があります。
段板のはめ込む部分に墨付け(線引き)をし、
実際に段板の厚さのものでちゃんと墨付けができているか確認します。
削り終わったものがコチラ。一定の間隔で綺麗に削られています。
こちらに段板をはめ込んでいきます。
綺麗にぴったりと収まった段板。段板は厚みが60㎜と、かなり迫力があります。
裏から見ると、ピシッとはめ込まれているのが分かります。
この時点で既にカッコいいのですが、さらに蹴込み板を斜めに設置します。
無事、完成致しました!
蹴込みは斜めに入れると見た目もかっこいいだけでなく、
踏み面が大きく取れて、昇り降りが安全になるのです。
昔のお家は階段の勾配が急なところが多く、
それに対応する工夫として、昔のお家は蹴込みが斜めになっているものが多いそう。
見た目にも懐かしさやレトロな感じがあり、
手刻みでつくるのは技術と手間がかかりますが、手刻みならではの、
古民家にぴったりの側桁階段になりました。✨
お家の完成が待ち遠しいです!ぜひ興味がある方は完成見学会へお越しください。
日 時
2022年6月4日(土)・6/5日(日)
10:00 / 12:00 / 14:00 / 16:00
場 所
蒲郡市形原町
※ご予約はメール・お電話でお待ちしております。
[E-Mail]kjuuken@hb.tp1.jp / [TEL]0533-59-8085