注文住宅・リフォームの設計・施工
先月竣工したO様邸。
こちらのお家は、新築でありながらもお施主様が以前住まわれていた、
古民家の梁や建具などを利用し、歴史と伝統を受け継いだ、思い出のある特別なお家です。
また、梁や建具だけではなく、長年古民家を支えてきた大黒柱も、
姿を変えて新たなお家に受け継がれています。
玄関クロークからキッチンへ上がる敷台や、洗面鏡の木枠、
棕櫚ほうきが掛かったほうき掛けの板まで、すべて大黒柱から採っており、
良い材料だからこその綺麗な木目が、しっくい壁とマッチして、
自然素材のやわらかさやあたたかみを感じます。
どれも、大黒柱だったとは思えないくらい、新たな姿になって生まれ変わった古材たち。
大黒柱だったときは歴史を感じる見た目でしたが、
切り分けていくと、古さを感じさせないとても綺麗な1枚の板に変わります。
古材には、新品には出せない味や、思い出・技術がたくさん詰まっており、
職人の手によって、“古いもの”から、特別な“一点もの”に変わります。
古材を活かし、時代を超えて職人たちの技術と思いを繋げていく。
これからもそんな家づくりを続けていきたいです。