注文住宅・リフォームの設計・施工
今日は弊社が過去に手がけてきた「鎧張りの外壁」を紹介しようと思います。
鎧張りとは・・・木造民家の外壁に用いられる伝統的な張り方で、まさに鎧のように板を重ねていく張り方のこと。
とくに昔は雨の多い地域に多く見られる方法で、
板の隙間から風が吹き込むことがなく、雨も全て下へ流れ落ちるので用いられていました。
近くから見ると縦桟(たてざん)と呼ばれる縦方向に入る桟が、
綺麗に彫られているのがわかります。
こちらは1本1本、木にあわせて彫っていきます。
手間はかかりますが、綺麗にハマるととても気分が良いです。
明るい色味の無垢材でつくる鎧壁は、木目もとても綺麗でより惹かれます。
(縦桟を加工していくシーン)
初めて縦桟を加工する大工歴2年目の大工さん。
一回一回気の抜けない作業なのでとても真剣に取り組んでおられました✨
こちらのお蔵は今年の春頃に改修させていただいたものです。
元々鎧張りのお蔵だったのですが、かなり杉板の方が傷んできていたので、
全面張り替えさせていただきました。
木材は湿気や白アリに強い耐久性に優れた杉の赤身を使用。
キシラデコールという木目が綺麗に目立つ塗装をはけ塗りしてあります。
黒色に仕上げることでお蔵のカッコ良さがより増しました。
今ではあまり見なくなった鎧貼りの外壁。
昔の職人さんが残した伝統的な構法の一つなので、
小林住建は大切にこれからも継いでいきたいと思います。